こんばんは。
うつ病歴20年の青山です😊
「うつ病」といってもいくつかタイプがあるとわたしは思っていて、
- 慢性的な身体疾患やホルモンの変化によるもの
- 大きな環境の変化によるもの
- 疲労とストレスの蓄積によるもの
といった感じです。
慢性的な身体疾患については、リウマチ性関節炎の患者さんやパーキンソン病の患者さんのうち数割の人は抑うつ状態がみられるということがあります。あとは生理前、出産後、更年期などホルモンバランスが変動するときにうつ症状がでる人もいますよね。
大きな環境の変化によるものは、死別、離婚、病気や失業などショックな出来事があったとき、だれでも落ち込んだり無気力になったりするのが普通なんですが、それがあまりにも長く続いて生活に支障がでてしまうときには「うつ病」と診断されたりします。
そして前の2つに当てはまらない人は疲労とストレスの蓄積タイプなことが多いんではないでしょうか。
わたしの場合も疲れとストレスがMAXになったとき「うつ病」を発症しました。
疲れていても体を休ませてあげられない、ストレスがたまっていても発散できない、そんな状態が続いている人はこのタイプの「うつ病」に注意が必要です。
ここで、「ストレスの生物学」という本からストレスについて簡単な知識をご紹介。
- 体の外から加えられた種々の刺激に対して、体に生じたひずみとその結果生じる防衛反応の全体像をストレス状態という
- ストレス状態には①外部刺激によって交感神経が興奮する警告期②ストレス状態から回復しようとして種々の防衛反応が引き起こされる抵抗期③ストレスからの回復がうまくいかず、ストレス状態が長引くことによって移行する疲労期の3つの段階がある
- ストレス状態が抵抗期までで解消されれば、生体にとって良い影響を与えることもある
外部からの刺激(ストレッサー)というのは、異常温度、騒音、紫外線、細菌やウイルスの侵入など物理的、生物学的なものもあれば試験前の緊張や親しい人の死など精神的なものもあります。
これだけ多様なストレッサーが世の中には存在するので、ストレスを感じたことのない人はまずいませんよね。
ストレス状態の3段階をみていくと、まず一番初めの①警告期で脳の扁桃体というところが「快・不快」(好きか嫌いか)の判断をして、不快のときはからだをストレス状態にしています。そう、うつ病と深いかかわりがあるといわれているあの扁桃体です。
ということは、同じ外部刺激を受けたとしても、扁桃体が不快と感じない人はストレス状態にならないということです。
いろいろな刺激に対して敏感な人はストレス状態になりやすいんですね。
つぎの②抵抗期では、からだを元の状態に戻すため抗ストレスホルモンが働きを開始します。
具体的には、
こんなことをやってストレス状態から回復させます。
この段階で、からだが元の状態に戻れば、抗ストレスホルモンの役目は終わりストレスは解消されます。でも…
強すぎるストレスや長引くストレス刺激にさらされて②抵抗期でとどまってしまったり、①警告期と②抵抗期を行ったり来たりでゾーンから抜け出せないときは③疲労期に入ります。
③疲労期ではなにが起きるかというと、
- 抗ストレスホルモンを作り続けているとほかのホルモンの分泌が正常に行われなくなる
- 抗ストレスホルモンがタンパク質を過剰に消費してしまう
- 脳の海馬の神経細胞の減少を招く
など、健康なからだでいるために重要な機能がたくさん損なわれてしまうんです。抗ストレスホルモンの異常な分泌が「うつ病」だけでなくその他の重篤な病気を引き起こすともいわれています。
うつ病になってしまう人はストレス発散が苦手な人が多いんじゃないかと思います。③疲労期に入ってしまう前に、じょうずにストレス解消をしていきましょう!
疲労とうつ病の関係についてはまた後日投稿できたらと思います。ではまた👋
【参考】