うつになりやすい人に試して欲しい!幸せな気持ちで眠る方法

今日もお仕事お疲れ様です😊

 

落ち込みやすい人、傷つきやすい人、抑うつ的な人は、過去を振り返りすぎたり、ものごとを考えすぎるクセがあります。

 

特に、目から入る情報とか耳から入る情報のような外部情報が遮断されてるときってネガティブなイメージが浮かびやすいですよね。

 

たとえば、お風呂に入っているときとか、寝る前など。なぜか嫌な記憶を繰り返し思い出したり、「あのときこうすればよかったのにな」「なんであんなこと言ってしまったんだろう」なんて過ぎたことをクヨクヨ考え続けてしまうことありませんか?

 

これは、脳がなんにも集中することがなくヒマな状態になると自動的にネガティブスイッチが入る思考のクセがついてしまっているから。

 

  • 睡眠には記憶や学習を促進させる効果があると言われていて、眠る直前に記憶したことを脳に定着させる働きがある

【参考】(脳科学が教えてくれた覚えられる忘れない!記憶術. (2015). 日本: すばる舎.)

 

ネガティブな感情のまま眠ってしまうと、起きた後もなんだか憂うつで、前の日のよくない考えを引きずったまま一日を過ごすことに。だったら寝る前の大切な時間を楽しい時間に変えてしまったらどうでしょう。

 

そこで、今日から試してほしい、うつになりやすい人におすすめする寝る前のルーティンを紹介します。脳にヒマを与えないで意識的に思考をコントロールする方法です。毎日幸せな気持ちで眠れるように習慣化してみてください!

 

1️⃣ 「守り神」に感謝する

まず、準備段階として、自分のぜんぶを肯定してくれる人、なにがあっても味方になってくれる「守り神」を決めます。

天国のおじいちゃん、おばあちゃんでもいいし、歴史上の人物でも天照大御神でも自由に決めて大丈夫です。ただ、ご先祖様とか神様とか抽象的な守り神より、父方のおばあちゃんとか具体的な姿かたちをイメージできるほうがおすすめです。

「守り神」は仕事でミスをして落ち込んでいるときも「大丈夫、大丈夫。なんとかなるよ」といいます。つい嘘をついてしまったり、誰かを傷つけてしまったときも「大丈夫、大丈夫。誰でも間違いはあるよ」といいます。絶対に責めることはしないし、考えや行動をすべて肯定してくれて、ものごとが良い方向へ進むよう導いてくれています。

 

まずは、いつも見守ってくれている「守り神」に感謝の気持ちを伝えましょう。ベッドに入ったら「守り神」の笑顔をイメージして「いつも見守ってくれてありがとう」と心の中でいいましょう。

 

2️⃣ ぜんぶ正しい

つぎに、「起きたことはぜんぶ正しい。起こることもぜんぶ正しい」と心の中でいいます。

 

自分には「守り神」がついているので正しいことしか起こらないというふうに考えてみます。過去を振り返って悔やむこともあるかもしれないけど、これから生きていくうえで正しいから起きたことだと解釈します。

また、明日の仕事がつらかったり、健康の悩みがあったりして未来の不安を感じたときも、正しいことしか起こらないのだから心配する必要はないと考えます。

 

普段からこの考え方ができるようになると、だいぶ気持ちがラクになります。寝る前に毎日考えることで脳に定着させるといいですよ。

 

3️⃣ 今日うれしかったことを3つ思いだす

つぎは、どんなに些細なことでもよいので、その日1日でうれしかった出来事を3つ思い出してみてください。

 

たとえば、

「ランチのかきフライ定食おいしかったなー」

「今日は定時で仕事が終わってラッキー」

「残り1点の欲しかった服が買えた!」

とか。

 

自分はこんな事をしているとき幸せを感じるんだなーと意外なことに気づくかもしれません。わたしの場合、必ずひとつはおいしかった食べ物のことを思い出していて、わたしってこんなに食いしん坊だったんだと気づかされました。

 

嫌なこと、つらいことを思い出せばどんどん苦しくなるように、うれしかったこと、楽しかったことを思い出せばどんどん幸せな気持ちがわいてきます。

幸せを長持ちさせるコツは、できるだけリアルに脳内で状況を再現して、幸せな瞬間を何度も味わうことです。

 

はじめは、「うれしかったことなんてひとつもないよ…」と思ってしまいがちなんですが、毎日続けていると、うれしかったことを探すのが上手になってくるので大丈夫です。あと、うれしかったことを探している途中で急にネガティブスイッチが入ってしまって、嫌な出来事に持っていかれそうになることがあるんですが、そのときは、うれしかったこと探しに集中すると抜け出せます。上の空で考えていると脳がヒマになってしまうので、注意しましょう。

 

思ってもいないのに楽しかったと唱えるのではなく、あー、今日も楽しかったなと自然に思えるようになってくるのでぜひぜひやってみてください👍

疲労を溜めるとうつ病になる!?疲労解消のススメ

今日もお仕事お疲れ様です😊

以前の記事でストレスと「うつ病」の関係について紹介しました。

おさらいすると、

脳が刺激を感知 ➡ 快・不快を判断 ➡ 不快のときはからだをストレス状態に ➡ ストレス状態が長く続くと「うつ病」をはじめ重篤な病気を引き起こす

といった感じでしたよね。

 

今回は、疲労と「うつ病」の関係についてみていきたいと思います。

ここで、疲労をためやすい人の特徴3選。

★仕事は100%完璧にするべき

★人を頼ってはいけない

★上司の期待にこたえなければ自分に価値はない

↑ これ、ぜんぶわたしのことです。

 

「期待以上の成果を出したい」「まだ足りない」「もっとできる」と仕事に熱中しすぎると、自分では気づかないうちに「体の疲れ」が蓄積していきます。

 

 

過度の疲労が「うつ病」とどう関係しているんでしょうか?「うつ病の原因はウイルスだった! 心の病の最新知見Q&A」という本から疲労と「うつ病」の関係をご紹介します。

  • 体のどこかで炎症が起きると、炎症性サイトカインが発生し、それが脳に伝播して、脳が炎症を起こす
  • 労働や運動による過労でも、炎症性サイトカインが発生して脳神経は炎症を起こす
  • この脳の炎症こそが、うつ病である

リウマチ性関節炎やがんの患者さんにうつ症状が出ることは以前から知られていたといいます。でも、「そんな重い病気にかかれば、誰でも気分くらい落ち込むだろう」

と考えられていたんですね。が、病気であることを悲観して抑うつ状態になったんではなく、体の炎症が脳の炎症を引き起こし、そのせいで人はうつ病になるという新しい学説がでてきたそうです。

 

そして、慢性的な身体疾患がみられない人の炎症の原因は過度の疲労であり、疲労の原因物質によって生み出された炎症性サイトカインが脳神経に炎症を起こします。

 

そう…「疲労を溜めるとうつ病になる」んです!

 

ストレスだけでなく疲労もためると「うつ病」の原因になるとは。両方ためてしまったら「うつ病」になる確率はグゥーンと上がって当然ですよね。

 

うつ病発症前の自分に教えてあげることができるなら、

  • 80%クリアすればそれはもう合格点!自分をほめていい
  • 20%のミスは想定内と考えて対処法を考えておく

こんな風に仕事の完璧主義をやめるだけでも、からだへの負担は減らせます。

そして、

  • きちんと休息や睡眠を取る

ことが重要です。

人の体には、休めば回復する仕組みが備わっていて、疲れを取ってくれる酵素疲労の原因物質を減らしてくれるようになっています。

みなさんもちょっと頑張りすぎたかなと思ったら早めに休息をとってくださいね🛌

 


【参考】

近藤, 一博. うつ病の原因はウイルスだった! 心の病の最新知見Q&A. 日本, 扶桑社, 2021.

「会社行きたくないな…」の解消法!パワハラ上司は動物にたとえてみる

こんばんは。明日は久々に出勤の青山です😊

会社行きたくないな…」

だれでもそんな日ってありますよね。

特に連休明けはいつもより気分が落ち込んでしまいがちです。会社に着いてしまえば同僚と顔を合わせて元気をもらったり、集中して仕事をこなしているうちに、気分を持ち直すって人が多いかもしれません。

でも、そもそも人間関係が最悪で上司や同僚の顔も見たくないとか、仕事が苦痛で逃げ出したいと思うほど追い込まれているときは、放っておくと危険です。

そこで、仕事に対する考え方や関わり方について考えてみました。

 

1️⃣ 仕事の量を見直す

仕事量が多すぎると必然的に労働時間も長くなります。残業禁止で自宅に持ち帰っている人もいるかもしれません。

仕事の量が多いときの問題点は、

  • 脳が緊張している時間が長いため脳疲労がたまる
  • 息抜きの時間がないのでストレス発散ができない
  • 睡眠時間が短くなって疲労回復ができない

こんな感じです。繫忙期だけの短い期間だったら耐えることもできるかもしれませんが、こんな状態が長く続いてしまうと、脳が慢性的にストレスにさらされることになるので、朝起きるのがつらくなったり、理由もなく憂うつになったりと症状が出始めます。

 

そんなサインが出たら、仕事量を調整してほしいと上司に掛け合ってみるとか、数日休暇をとるなどして、脳とからだを休ませてあげてください。

責任感が強いしっかりさんは仕事を休むことに抵抗があるかもしれません。評価が下がっちゃう!と上司に相談しないがんばり屋さんもいるかもしれません。

でも、会社に迷惑をかけたくない人、今の仕事を続けたいと思っている人ほど、仕事とのバランスを見直さないと、長期休職、退職を避けられなくなる事態も考えられます。無理せず早めに対処していきましょう!

 

2️⃣ パワハラ上司を動物にしてみる

会社の人間関係が原因で仕事に行きたくない人も多いと思います。

週5日、一日のうち大半を会社で働くとすれば、家族よりも長い時間を職場の人と過ごしていることになりますよね。気の合わない同僚やパワハラ上司と、また今日も一緒に仕事かと思うと憂うつになるのも仕方ないことです。

 

仕事上の人間関係で気を付けたいことは、好かれたい、嫌われたくないをやめて、仕事と割り切ることです。働いて給料をもらい生活を守るための場所であり、その場所でしかないと考えます。仕事を円滑に進めることが目的なので、周りの人に気を使いすぎたり、相手の言動に反応しすぎたりしないようにしてみてください。

 

そう割り切ってみても、パワハラ上司のことを考えるとどうしても会社に行きたくないと思ったら、苦手な上司を動物にたとえてみてください

上司は動物なので、大きな声でなにか怒鳴っていても言葉の意味はわかりません。人格を否定してきたり、傷つくようなことを言うかもしれませんが、言葉を重く受け止める必要もありません。

たとえば、道を歩いていて散歩中の犬が自分に吠えてきたと考えてみてください。自分は吠えられてしまった、なんてダメな人間なんだとは思わないですよね。一瞬びっくりしたとしても「なんか吠えてるな。機嫌悪いのかな」くらいじゃないでしょうか。

本当に部下の気持ちや成長を考えてくれる上司の話以外は、真剣に聞く価値はありません!軽く流してしまいましょう。

 

3️⃣ 辞める準備をする

絶対に辞められないとガマンすればするほどつらくなります。いつでも辞められる体制にしておくだけで気持ちに余裕が生まれるし、あと1か月続けて気持ちが変わらなければ辞めようと期限を決めるだけで、つらさがやわらぐこともあります。

 

仕事がつらいのは、今の仕事がじぶんとって「適職」ではないのかもしれません。

「科学的な適職」という本によると

  • 「適職」の定義とは「あなたの幸福が最大化される仕事」を意味する
  • 毎日のタスクを通して生活の満足度が上がり、喜びを感じる場面が増え、悲しみや怒りなどのネガティブな感情を減らしてくれるような仕事のこと

といっています。

 

周りの人がうらやむような会社に入れたからといって、日々の生活が幸せに満ちあふれているとは限りません。本当に幸せを感じる仕事は何か?を考えてみるのもいいですよね。

 

仕事を辞めたいと思っても金銭的な問題であったり、親に心配をかけられない、周りの目が気になるなどの理由から踏み出せない人も多いと思います。

周りの人に相談してみても「甘えじゃない?」とか「そんな事言ってたらどこの会社でもやっていけないよ」とか、否定的な言葉をかけられてしまうこともあります。

 

でも、人それぞれ育った環境や境遇は違うわけなので、ほかの人が耐えられるからといって自分も当然続けられるとは限りませんよね。

「会社に行きたくない」と考えてしまうのは弱いからでもなくガマンが足りないからでもなく心身の不調を表すサインです。自分が思っているよりもストレスや不安を過剰に抱えている可能性があるので、職場環境の改善や転職を検討してみてください🙏

 


 

【参考】

(鈴木, 祐. (2019). 科学的な適職: 4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方. 日本: インプレス.)

 

うつ病の原因はいろいろあるけど疲労とストレスはためないほうがいい

こんばんは。

うつ病歴20年の青山です😊

うつ病」といってもいくつかタイプがあるとわたしは思っていて、

  • 慢性的な身体疾患やホルモンの変化によるもの
  • 大きな環境の変化によるもの
  • 疲労とストレスの蓄積によるもの

といった感じです。

慢性的な身体疾患については、リウマチ性関節炎の患者さんやパーキンソン病の患者さんのうち数割の人は抑うつ状態がみられるということがあります。あとは生理前、出産後、更年期などホルモンバランスが変動するときにうつ症状がでる人もいますよね。

 

大きな環境の変化によるものは、死別、離婚、病気や失業などショックな出来事があったとき、だれでも落ち込んだり無気力になったりするのが普通なんですが、それがあまりにも長く続いて生活に支障がでてしまうときには「うつ病」と診断されたりします。

そして前の2つに当てはまらない人は疲労とストレスの蓄積タイプなことが多いんではないでしょうか。

 

わたしの場合も疲れとストレスがMAXになったとき「うつ病」を発症しました。

疲れていても体を休ませてあげられない、ストレスがたまっていても発散できない、そんな状態が続いている人はこのタイプの「うつ病」に注意が必要です。

ここで、「ストレスの生物学」という本からストレスについて簡単な知識をご紹介。

  • 体の外から加えられた種々の刺激に対して、体に生じたひずみとその結果生じる防衛反応の全体像をストレス状態という
  • ストレス状態には①外部刺激によって交感神経が興奮する警告期②ストレス状態から回復しようとして種々の防衛反応が引き起こされる抵抗期③ストレスからの回復がうまくいかず、ストレス状態が長引くことによって移行する疲労の3つの段階がある
  • ストレス状態が抵抗期までで解消されれば、生体にとって良い影響を与えることもある

 

 

外部からの刺激(ストレッサー)というのは、異常温度、騒音、紫外線、細菌やウイルスの侵入など物理的、生物学的なものもあれば試験前の緊張や親しい人の死など精神的なものもあります。

これだけ多様なストレッサーが世の中には存在するので、ストレスを感じたことのない人はまずいませんよね。

 

ストレス状態の3段階をみていくと、まず一番初めの①警告期で脳の扁桃体というところが「快・不快」(好きか嫌いか)の判断をして、不快のときはからだをストレス状態にしています。そう、うつ病と深いかかわりがあるといわれているあの扁桃体です。

ということは、同じ外部刺激を受けたとしても、扁桃体が不快と感じない人はストレス状態にならないということです。

いろいろな刺激に対して敏感な人はストレス状態になりやすいんですね。

 

つぎの②抵抗期では、からだを元の状態に戻すため抗ストレスホルモンが働きを開始します。

具体的には、

こんなことをやってストレス状態から回復させます。

この段階で、からだが元の状態に戻れば、抗ストレスホルモンの役目は終わりストレスは解消されます。でも…

 

強すぎるストレスや長引くストレス刺激にさらされて②抵抗期でとどまってしまったり、①警告期と②抵抗期を行ったり来たりでゾーンから抜け出せないときは③疲労期に入ります。

疲労期ではなにが起きるかというと、

  • 抗ストレスホルモンを作り続けているとほかのホルモンの分泌が正常に行われなくなる
  • 抗ストレスホルモンがタンパク質を過剰に消費してしまう
  • 脳の海馬の神経細胞の減少を招く

など、健康なからだでいるために重要な機能がたくさん損なわれてしまうんです。抗ストレスホルモンの異常な分泌が「うつ病」だけでなくその他の重篤な病気を引き起こすともいわれています。

 

うつ病になってしまう人はストレス発散が苦手な人が多いんじゃないかと思います。③疲労期に入ってしまう前に、じょうずにストレス解消をしていきましょう!

 

疲労うつ病の関係についてはまた後日投稿できたらと思います。ではまた👋


【参考】

・室伏, きみ子. ストレスの生物学: ストレス応答の分子メカニズムを探る. 日本, オーム社, 2005.

魚もうつ病になる?人はいつからうつ病に悩まされるようになったのか?

はじめまして。

うつ病歴20年の青山です😊

うつ病」でも快適に過ごしたい!ということで、「うつ病」についていろいろ調べたことや自身の経験などをご紹介していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

まず、「うつ病」とは何かというと「一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている」ときは「うつ病」の可能性があります。

精神症状+身体症状がしばらく続いて生活するのがしんどいなと思ったら病院に行く目安だと思います。

また、本人は気づいていなくても、最近表情が暗いとか、自分を責めてばかりいるとか周りの人が変化に気づく場合もあります。

もしかしたらわたしうつ病かも?と思っていても心療内科や精神科のハードルが高い人は、まずは内科のお医者さんに症状を伝えてみるのもいいです。

万が一別の病気だったときは検査でわかるし、「うつ病」で治療が必要なときは症状を抑える薬を出してくれたり、心療内科や精神科を紹介してくれたりもします。

うつ状態のときは物事の捉え方が否定的になってしまうので思考が悪いほうへといってしまいがちです。誰かに話すことがすごく大事なので、お医者さんや周りの人に相談することを強くおすすめします!

ここで注意事項ですが、身近な人に悩みを打ち明けてみても否定的な意見をもらうことがあります。

相手に悪気はないと思うので相手を恨んだり落ち込む必要はないですよ。やっぱり「うつ病」を経験した人でないとわからないことはたくさんあるので仕方のないことなんです。

ほんとうになんでも「うん、うん」って聞いてくれる人か、カウンセラー、お医者さんに相談してみましょう!

誰かに話したいと思った人はぜひブログのコメント欄に書き込んでくださいね。みんなで悩みを相談しあえる場所にしたいと思っているのでよろしくお願いします。

 

さて、こころの病気と言われる「うつ病」ですが、じつは脳のある部分が深く関係しています。

ここで、2013年にNHKで放送された「NHKスペシャル 病の起源 第3集 うつ病~防衛本能がもたらす宿命~」の内容を少しだけ紹介します。

  • 人間の祖先である魚が誕生した5億2千万年前、天敵から身を守るため魚に備わった脳の「扁桃体」という部分を中心とした防衛システムが、一方で「うつ病」を引き起こす要因になった
  • アメリカの神経科学者の研究では、天敵の恐怖が続き、扁桃体が過剰に活動すると、魚も「うつ病」になる

5億2千万年も前から現在まで、長い長い進化の過程で「うつ」がなくならないのは、人間にとって何か意味があるんでしょうか?

すごく興味深いですねー

さきほどのアメリカの神経科学者が行った実験では、1か月間天敵の魚と同じ水槽に入れられた魚は、初めは素早く逃げ回るのですが、ある時期を境に水槽の底の隅のほうでぜんぜん動かなくなってしまいました。

体を動かさずにじっとして、天敵から見つからないよう隠れているんでしょうか。

 

うつ病」の発症にはこの扁桃体が深くかかわっている可能性があるそうで、現在もその仕組みを明らかにする研究がすすめられているそうです。

うつ病」のメカニズムはまだわかっていないことが多いので、早く研究がすすんでうつ病に悩まされる人が減ることを願います🙏

 


 

【参考】

  • こころの情報サイト(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)
  • NHKスペシャル 病の起源 第3集 うつ病~防衛本能がもたらす宿命~(NHK